グループウェア×音声認識
家電のみならず、音声で身の回りのことを全て行える時代が近い将来やってきます。
そこで目を付けた、いいえ、“耳”を付けたのは営業活動。
隙間時間の活用に
外回り中の営業担当者から、「隙間時間を使って簡単に日報を確認できると良いなぁ」と話があったことが開発のきっかけです。
アポイントの合間に未読の日報や顧客情報を聞くことができれば、時間を有効活用できます。
さらにハンズフリーで操作可能とすることで、他の作業と並行しながら利用でき作業効率アップ!
音声認識のクラウドサービスは色々とありますが、精度の良さからGoogle のサービス(GCP:Google Cloud Platform)を利用することに決めました。
※ Google Cloud Platformは、GoogleLLCの商標または登録商標です。
音声読み上げシステム開発担当
仕様変更に振り回される日々
グループウェア開発担当
Googleがサービスを提供しているため、仕様の変更があるとそれに応じた対応が必要になります。例えば、前日は動作していたものが急に動かな くなったことや、操作する画面が大きく変わることがありました。
最も戸惑ったのが、音声の認識が変わってしまうことです。これまで「よんで」→「読んで」と認識していたのが、「呼んで」または「イオンで」となっ てしまったり……。また、Google のサービス障害が発生すると動かなくなることも。
仕様変更の対応は、外部サービスを利用する場合に考えられるリスクとなりますね。
読み上げ実演動画
音声認識マシン
各自の好みで調整できるように
「早口で」「ゆっくり分かりやすく」など、求める好みが人によって違う点もわかりましたので、今回は、音声の読み上げ速度を各々が調整できるようにしました。
滑らかな音声で話してくれるので、初めての人は驚いてくれます。
感想を聞くと、「日報の内容確認には十分使える」とのことでした。
音声認識で出来ること、もっと増えていきます
生年月日で認証をかけていますが、不十分なのでセキュリティ面の強化が必要だと感じています。
日報を「読む」、メモの「登録」を行うことができるようになったため、今後はより実用的な機能拡張を考えています。お客様と面談後すぐに音声登録すると、日報入力時の手間が省け、記録漏れも防げて一石二鳥!
将来的には、声で日報の入力をしたり、施設予約やSFA の検索などにも対応していく予定です。お楽しみに。
記事担当:川口、蒔苗、笠原、黒瀬(KCS新技術研究担当)
KCS新技術研究担当
将来の新ソリューション創出に繋げるため、日々基礎研究に、そしてお客様との共創に取り組んでいます。
「こんなことできないの?」などのアイデアや、共同実験のお誘いをお待ちしております。